オバマケアとは?- What is Obamacare?

 ObamaCare Approved

「オバマケア/Obamacare」 と言う言葉は、もう皆さんにとってもお馴染みかと思いますが、皆さんはオバマケアが具体的にどういうものかご存じですか?

これまで、お客様からのご相談を伺っていく中で、多くの方がオバマケアについて勘違いされているな。という印象を受けてきました。そして、私の経験では、オバマケアがどういうものかという基本を抑えていない方は、後のち、何らかのトラブルや面倒な目にあう確立が多いような気がしています。ですので、アメリカの健康保険を考える際には、きちんと基本理解することをお勧めします。

 

 

今日は、いまさら人に聞けない「オバマケアって何?」を説明していきたいと思います。

 

 

まず、『オバマケア/Obamacare』という言葉ですが、これは、オバマ大統領が制定した法律のニックネームです。2010年3月にオバマ大統領がサインをして開始が決まった『ペイシェント・プロテクション・アンド・アフォーダブル・ケア・アクト/The Patient Protection and Affordable Care Act (PPACA)』という法律があります。

「オバマケア」と言う言葉は、この法律のニックネームであり、また一方で、この法律の要求を満たす健康保険のことも「オバマケア」と呼ぶことがよくあります。

オバマケアの要求を満たす健康保険プランについては、こちらの記事も参考にしてください。

「オバマケアの基準を満たす保険とは?- What is Minimum Essential Coverage(MEC)?」

この法律には、「オバマケア」だけでなく、

「アフォーダブル・ケア・アクト/The Affordable Care Act (ACA)」

と言う、正式名を略したニックネームもあります。

では、この「オバマケア」という法律がどういう法律かを簡単に一文で表現すると、

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『アメリカ国民に手ごろな金額の健康保険を提供し、健康保険業界を規制し、そして、アメリカにおけるヘルスケアと健康保険の質を向上させる目的で作られた法律』

と言えるでしょう。

 オバマケア以前のアメリカの健康保険は、個人で申込みをするには非常に高額で、2013年の時点では4,400万のアメリカ人は健康保険を購入する経済的余裕が無く、無保険状態でした。彼らの大部分が労働階級家庭で、オバマケアはこの労働階級家庭でも健康保険を持てるようにすることを目的としています。

 

オバマケアは、そもそも比較的に低所得者向けに作られたプログラムなんですね。

 

そして、オバマケアという法律によって具体的にどのような改革があったかと言うと、

 

① 合衆国の低所得者向けの保険プログラムである「メディケイド/Medicaid」の適用枠を広げ、より多くの低所得家庭が健康保険を持てるようにした

② 全てのアメリカ国民が健康保険を持つことを義務付けた

③ 保険料に対する補助金を提供することで、手ごろな金額のプランをマーケットプレイスを通じて購入できるようにした

④ 26歳までの若者が両親の下で暮らし、両親と同じ保険に加入できるようにした

⑤ 既往症や過去の治療歴を理由にした保険会社の申込み却下や、プランのキャンセル、または医療費の追加チャージを法律違反にした

 

という5つの大きな変更が、2014年1月1日から実施されました。この変更は、アメリカ国民が対象ですが、アメリカに合法的に住む日本人の方も、多くの方がこのオバマケアの決まりの対象になります。

 

①のメディケイド/Medicaid枠の拡大については、「メディケイド/Medicaid とは?- What is Medicaid?」 また、③のマーケットプレイスについては、「オバマケア・健康保険マーケットプレイスとは?- What is Health Insurance Marketplace」も是非参考になさってください。

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