カリフォルニアでは、オープンエンロールメントがスタートしましたが、そんな中、
『オバマケア、なくなったって聞いたんですけど・・』
なんて声をちらほら耳にしました。
オバマケア、無くなってはいないですよー!
ただ、法律に変更があったのは確かです。どうも、その辺、あまりクリアで無い方もまだ多い様ですので、今日はオバマケアの変更点「保険加入の義務」について説明します!
オバマケア個人の義務と罰金
オバマケア/ObamaCareの個人の義務とは、アメリカ市民とアメリカに合法的に滞在するオバマケアの対象である人が、健康保険を取得し維持する事。またはその義務の免除を要求する事、それから、保険に加入しない場合に発生する罰金を支払う事。でした。
これについては、こちらの記事「オバマケア・個人の義務とタックスペナルティ – Obamacare Individual Mandate and Tax Penalty」でもご確認いただけます。
これが、、、2017年12月22日、トランプ大統領によってサインされた法案で変更されたんですね。
で、、どのように変更されたか。なんですが、ここがはっきりしていないので、『オバマケア無くなった!』とか、間違って理解されている方も多いようです。
オバマケアの無保険であることに対する手数料(罰金)は、2019年度から連邦レベルで$0に引き下げられた。
というのが正しい変更内容です。無保険でも罰金が掛からず、罰金免除の申請は必要がなくなりました。
ただ、これがイコール『健康保険に加入しなくてもいい』という意味ではありません。
そして、この変更の注意しなければならない点は『連邦レベルで・・』という点です。
オバマケア・フェデラルとステートでの違い
トランプ大統領によって、オバマケアの罰金は$0に変更されたんですが、あくまでもこれは、フェデラルの法律で、皆さんもご存じのとおり、アメリカではそれぞれの州の権限が強いです。
実は、既に一部の州は、2019年から独自にこのオバマケアの義務を履行することを決めた州もあります。
つまり!このいくつかの州にお住いの方は、2019年、健康保険に加入していないと、これまでの同様に罰金を支払う可能性があります。
この州独自の権限でオバマケアの罰金を義務としている州は、次の州です。
- コロンビア特別区
- マサチューセッツ
- ニュージャージー
- バーモント(2020年以降)
バーモント州は、2020年からと決められて、バーモントの様に、今後、州独自にオバマケアの罰金を義務とすることを検討している州もあります。それが、私のいるここ、カリフォルニアを含めた次の州です。
- カリフォルニア
- コネチカット
- ハワイ
- メリーランド
- ミネソタ
- ロードアイランド
- ワシントン
もちろん、こういった州の決定は変更される可能性があります。ですので、保険プランに加入する/しないを決める前に、お住いの州の納税者としての責任を知っておく必要がありますね。
まとめ
オバマケアの無保険であることに対して掛かる罰金をまとめます。
★ 2014年から2018年までのすべての州で罰金が有効です。ですので、2019年に2018年のタックスリターンの際には、依然として罰金を負う事になるかもしれません。
★2019年に無保険だった場合に発生する罰金は、コロンビア特別区/district of columbia、マサチューセッツ/Massachusetts、ニュージャージー/New Jerseyの3つの州では発生しますが、この3州以外では、$0です。
★2020年以降、無保険だった場合に罰金を課すことを検討している州があり、それぞれの州の決定を確認する必要があります。
オバマケアの個人の義務に関する変更点、ご理解いただけましたでしょうか。
オバマケアは、万が一の際に発生する可能性のある高額医療費を、補助金をもらいながら安く保険に加入していることで避けることができる物です。私のお客様の2019年のオバマケアプランで、今のところ最安保険料は$1.20/Monthです。ぜんぜん、悪くないですよね。保険加入をやめる前に、補助金額、保険料をしっかり確認する事をお勧めします!