皆さん、こんにちは!最近、ずっと忙しくて全く記事が書けなかったのですが、そんな中で立て続けにデンタル保険についての問い合わせを受けました。本当に何件も何件もたて続いたので、「これって、『デンタルの記事を書け!』っていう何かのサインかな・・・」なんて思いい始めてきました。なので、今日は前から書かなきゃな~と思っていた事を、思い切ってまとめていきます!
基本的なことですが、お問い合わせをいただく方や、今、この記事を読んでいただいている皆さんの最終目的は、アメリカでの高額な歯科治療費を安くする事だと思います。そして、その方法として、まず皆さんの頭の中に思いつくのはデンタル保険/Dental Insuranceだと思いますが、実は私は、どの会社のデンタル保険もお勧めしていません。理由は簡単で、デンタル保険はあまり良くないからです。ですので、今日はここで、デンタル保険を利用しないで、できるだけ治療費を安くする方法をお伝えしていきます。
①全額自己負担
まずは、もっともシンプルな全額自己負担する場合です。これはデンティストに直接、支払い方法について相談することで成立する方法で、患者の負担を減らすだけでなくデンティストにとっても良い方向になる場合もあります。たとえば、どういう支払いの方法があるかと言うと、
1. キャッシュ一括前払いディスカウント
2. ペイメント・プラン
という2つの方法があります。
1. 前払いキャッシュ・ディスカウント
もしも、まとまったお金を一括で払うことができるようでしたら、是非、デンティストに
『一括前払いしたら、安くなりますか?』
と確認してみてください。一括で前払いすることによるメリットは、デンティストにとっても患者にとっても、比較的大きいです。
では、デンティスト側にとってのメリットが何かと言うと、一括前払いすることで、彼らのオフィスの事務作業を軽減できるという点ですね。それから、完了した治療に対する未払いの治療費がある。という事がないので、患者に治療費を請求する必要がなくなります。更には、治療の進捗に支払いが関係してこないので、デンティストはどんどん治療を進めることができます。
そして、患者にとってのメリットですが、これもデンティストと同様に、完了した治療に対する未払いの治療費があるわけではないので、『支払わなければ。。。』と言うイヤ~な心配がありません。そして、『すでに支払いを済ませている』というメンタルの下では、治療の予約を忘れる。もしくは、行かない。という事もありません。
単純に考えてみても、お金はバラバラもらうよりいっぺんに貰った方が嬉しいですよね。ですので、経済的に許すのであれば、是非、デンティストに一括前払いとそれによるディスカウントを相談してみてください。
2. ペイメント・プラン
次の自己負担方法ですが、デンティストによっては、公にしていないペイメント・プランを考慮してくれる場合があります。通常、こういったデンティストによるアレンジは、長くそのデンティストを愛用していて、支払い歴の良い、信頼できる患者にのみ提供されるようですね。
こういったペイメント・プランがどういうものかと言うと、まず、いくつかの治療に対する費用を頭金として支払います。この金額は、患者の負担額全体の1/3~1/2になることが多い様です。この頭金として支払われた金額は、たとえばデンタル・ラボの請求書処理やオフィスの諸経費といったデンティストの費用に充てられます。そして、残りの2/3~1/2の費用は、月額支払いに割り当てられます。
特にこう言った支払いの場合、利子がつかず、支払いの為に与えられた時間が短く設定されていて、数ヶ月ということもありますので、うまく利用して経済的にしたいですね。
②第3者ファイナンス会社
それから、この支払い方法は、治療費を安くするというよりは、治療費を払う余裕がない方がなんとか治療費を払う為の方法にと言ったほうがいいですね。なので、長く見たら易くはならないかもしれませんが、今すぐの負担を減らすことができます。
ファイナンス・プラン、つまりローン会社のプランです。こう言ったプランを提供しているデンティストはたくさんいますが、多くの場合でそれは、第三者ファイナンス会社の提供するもので、上で説明した全額自己負担の場合のペイメント・プラントは異なります。そして、こういったファイナンス・プランには次の様な特徴があります。
- 無利子ペイメント・オプション
- 低額の月額払いオプション
- 頭金なし
- 繰上返済ペナルティなし
- 年間手数料なし
- すばやい承認
これは、家具屋さんやWal-Martの様な大型店で提供される支払いプランと同じものなんですね。当然のことですが、このタイプのファイナンス・プランは、次のような点に気をつける必要があります。
- 高利率
- 利率ゼロの代償
- 手数料
確実に利益をあげる為に、ファイナンス会社は彼らにとって都合のイイ契約を提供します。都合のイイ契約とはどういうものかと言うと、もちろん、高利率です。もしかしたら、クレジットカードの利率よりも高い利率になるかもしれません。
逆に、利率ゼロという条件がついている契約もありえます。例えば、『初年度の利率ゼロです!』と言うプランがあったとします。これは非常に良い条件ですが、必ず、初年度に返済を終わらせられなかったとしたらどうなるかを確認する必要があります。
ある調べによると、こういった利率ゼロ契約を交わす人のうちの20%は、決められた期間内に完済できないと予想されているそうです。もしも完済できなければ、その後の同じような条件でのファイナンス契約を結べなくなったり、またはペナルティを支払わなければならなくなるかもしれません。
それから、こういった第三者ファイナンス会社のローン契約では、多くの場合で手数料が発生します。その手数料は、全ローン金額に対して5%~15%になる事もあるようです。もしも$5,000のローンに対して手数料が15%だとすると、$750も手数料として支払うことになります。少しでも安くしたいところが、結果、逆に高くついてしまうかもしれないんですね。
ですので、必ず契約の前に契約内容の詳細を確認してください。そして、薦められるままその場でサイン等は絶対にしない方が良いでしょう。このタイプのファイナンス契約を提供するデンティストなら、それ以外のタイプの契約も受け付ける可能性があります。デンティストから提供されたら、即答せず、家族や知り合いに意見を求めたり、自分でこれなら安全と思えるファイナンス・プランを探してみるのもいいかもしれません。手っ取り早いところでは、自分が利用する銀行のローンでしょうね。
③ デンタル・ディスカウント・プラン/Dental Discount Plan
皆さんは、保険でもローンでもないもので、
デンタル・ディスカウント・プラン
もしくは、ディスカウント・デンタル・プラン/Discount Dental Planと言うものがあること、ご存じですか。これは、私もお客様にお勧めしているもので、簡単に言うと、スーパーマーケットのメンバーシップのようなものです。
PPOやHMOといったネットワークと同じように、そのディスカウント・プランを販売している会社とデンティストが、プランのメンバーに治療費をディスカウントすることを同意する契約を交わしています。
保険会社と違うのは、ディスカウント・プランを販売している会社は、保険会社のような経済的なリスクを負いません。ディスカウント・プランの会社は、単純に患者とデンティストを結びつける『マッチメーカー』なんですね。
では、デンタル・ディスカウント・プランって具体的にどういう物ですか?という話ですが、プランのメンバーはメンバーシップに対する費用を支払います。その額は、年額であったり、月額であったり、プランによって様々ですが、安いデンタル保険よりも若干安い金額くらいから、だいたい年間$100あたりからで、家族3人以上で加入すると年間$200弱(3人で)と言ったところでしょうか。
そして、治療費に対して患者が受け取るディスカウントの額は、フィー・スケジュール/Fee Schedule と言われる治療後とのディスカウント額のリストで決まります。デンティストは、そのフィー・スケジュールの金額を患者に請求するだけ。というシンプルなものですで、プランを提供する会社は、それ以上一切、治療費には関わりません。
この、ディスカウント・プランには、次のようないい点があります。
- 使いやすい
- 金額が安い
- コスメティック・デンタル・サービスにも適応される
- 他のサービスがついてくる
私は、個人的にデンタル保険を薦めておらず、問い合わせをいただく方にはこのデンタル・ディスカウント・プランをお勧めしています。またこのディスカウント・プランについては、また別記事で、詳しくご案内させていただきますね。
ちなみに、今、私がお勧めしているのは、ケアリントン/Careington のディスカウント・プランです。興味があるかたは是非、こちらのサイト↑をチェックしてみてください。
また、こちらの記事「大人気!!ケアリントン・デンタル・ディスカウント・プランのQ&A」も参考になさってください!
④デンタル・スクール/Dentistry School
最後に、デンタル・スクールについて紹介させていただきますが、これは、人によっては『ムリです~!』という方もいらっしゃるのではないかと思います。
デンタル・スクールは、その名のとおり、将来デンティストになりたいという人が通う学校です。実はそこに、デンタル・クリニックが併設されていることがあります。
ここまででもう想像できている方もいるかと思いますが、たぶんご想像どおりで、その学校に通う生徒、つまりデンティスト見習いがそのクリニックに来た患者を治療することで実技を学ぶことができます。なので、ここういったクリニックだと治療費が安いんです。
もちろん、デンタル学校のクリニックに行ったとしても、いきなりデンティスト見習いが全ての治療をするわけではないので、ご安心ください。スクリーニングによって学生ができるかどうか判断され、学生にできない複雑な治療が必要の場合には、関連のデンティストが紹介されるはずです。
治療が必要だけれども、通常のレベルの治療費は払えない。という方で、学生でもいいから少しでも安いほうがイイ!と言う方は、デンタル・スクールのクリニックをリサーチしてみてください。
例えば、私がいるここ、カリフォルニア州、ロサンゼルス/Los Angelesでは、UCLAのスクール・オブ・デンティストリー/School of Dentistry がそのクリニックの一つです。ここは、世界中で15番目のベスト・デンタル・スクールのようです。こう言った大きなスクールなら、ウェブサイトに情報もたくさんありますし、安心ですよね。チェックしてみてください。
最後に、どの方法にしても最終的にうまく行くかどうかはデンティスト/Dentistとの信頼関係だと個人的には思います。治療や支払いに対して疑問に思ったり、こんな風にできないかな~と思うようなことは、デンティストやオフィスのスタッフに素直に話されることをお勧めします。この記事が少しでも皆さんのお役に立てると幸いです。ありがとうございました!