エトナ健康保険マーケットプレイスから退却! – 大手保険会社のオバマケア撤退による影響

今週、TVでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、大手保険会社の1つであるエトナ/aetna が、オバマケア/Obamacare から撤退というニュースが流れました。これは、ユナイテッド・ヘルスケア/United Healthcare やヒュマナ/Humana に続く、全米展開する保険会社のオバマケアからの撤退です。こちら↓がBloombergのそのニュースです。

エトナ/aetna はこれまで、全米15の州でオバマケア/Obamacare に参加していましたが、たった4つの州、デラウエア、ヴァージニア、アイオワ、ネブラスカ を除いて、全ての州から撤退することを決めました。

ただし、この撤退は個人が加入する健康保険のマーケットからの撤退で、雇用主が従業員の為に設定するグループ保険には関係がありません。

メディケア受給者への影響

まず、このニュースに関して、1つクリアにしたい点があります。それは、このニュースを見た65歳以上のメディケア受給者の方が「自分のエトナのプランはどうなる???」と心配されているようですが、

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エトナ/aetna が撤退するのは、64歳以下の方の為のオバマケア/Obamacare で、メディケア/Medicare受給者には、全く関係ありません。

一部のニュースで、エトナ/aetna が『Health Care/ヘルスケア』業界から撤退と読まれたようで、それを聞いた多くのメディケア受給者の方が混乱し、心配されているようです。

エトナ/aetna はこれまでどおり、メディケア業界では信頼できる大手保険会社の1つで、彼らのメディケア・サプリメント/Medicare Supplement は、変わらずお薦め出来るプランです。エトナのメディケア・プランを持っている方は、何も心配する必要はありませんので、ご安心ください。

メディケア/Medicare については、こちら→メディケア関連記事も参考になさってください。

オバマケアの問題点

このエトナ/aetnaの撤退がオバマケアの1つの問題点を浮き彫りにしています。エトナがなぜオバマケアから撤退することになったかと言うと、エトナはオバマケアに参加し、全米15の州でプランを提供していましたが、それによってなんと、430億ドル以上の損失 が出たからなんですね。

どうしてそんなに大手の会社で、そんな巨額の損失が発生したかというと、予想した以上に病気などで保険を利用したい人がサインアップして、健康で保険を利用する必要がない人がサインアップしなかったからなんですね。

この損失額を見て撤退しないという選択はありえないでしょう。ユナイテッド・ヘルスケア/United Healthcare や ヒュマナ/Humana に引き続き、当然の選択をエトナ/aetna は下したということです。

こうやって、全米展開できる大手の保険会社が次々とオバマケアから撤退していくと、保険会社にとって「オバマケア/Obamacareは儲からないので参加しない」と言う常識ができてしまい、悪循環の始まりになります。

また、消費者側にとっては、保険会社が減ることによってプランの選択肢が減ることになります。州によってはオバマケア/Obamacare に参加する保険会社が1社のみになってしまう。なんて事にもなっているようです。チョイスが極端に少ないヘルスケア・マーケットは消費者にとって魅力的でなくなり、加入者の減少につながります。

終わりに・・

オバマケアが始まって2年半以上が経過し、問題点が浮き彫りになってきました。消費者が健康保険マーケット・プレイスを利用したい!と思うような物にしておく為には、オバマケア/Obamacare という法律を改正する事が必要ですね。

数ヵ月後には大統領選があり、また2017年度のオープン・エンロールメント始まります。今後、この制度がどう変化していくのか、気になりますね。保険料は家計費の中でも大きな割合を占める物ですし、私の仕事にもダイレクトに影響しますし。(^_^;) オバマケア/Obamacare について大きな変化など、また、ここで、ご連絡させていただきますね。ありがとうございました。

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