オバマケア・無料の健康診断とその落とし穴

Happy Asian Family

まだ知らない方もたくさんいらっしゃると思いますが、

スポンサーリンク
adsense1

オバマケア/Obamacareの法律の下では、プリベンティブ・ケア・Services/Preventive Care、つまり病気予防の為の医療サービスは無料になります!

タダで予防接種や検査が受けられるって、良いですよね!皆さんには是非、これを最大限利用して、常に健康でハッピーでいていただきたいと思います。 

そこで、今日は、オバマケアの公式ウェブサイトであるHealthcare.gov に記載されている無料のプリベンティブ・ヘルス・サービス/Preventive health servicesについて取り上げてみたいと思います。

プリベンティブ・ヘルス・サービスがタダ!

このPreventive health services、つまり予防検診について、Healthcare.gov では、次のように言っています。

Most health plans must cover a set of preventive services — like shots and screening tests — at no cost to you. This includes plans available through the Health Insurance Marketplace.

 

 アット・ノー・コスト/At No Cost なので本当に無料です。コーペイ/Copaymentも、コーインシュアランス/Coinsurance もありませんので、自己負担はタダです。そのかわりもちろんディダクティブルには加算されません。

では次に、具体的にどういう検査が受けられるのかですが、Healthcare.gov では、タダになる検査項目を大人向け、女性向け、そして子供向けと、分けて記載しています。それぞれ見ていきますね。

それぞれの検査項目や病名などの日本語訳は私によるもので、素人ですので間違えているかもしれません。その点、どうぞご了承いただければと思います。

 

大人向け検査/Preventive Care Benefits for Adults

 

まず、大人向けの検査です。全てのマーケットプレイス/Marketplace を通じて購入した健康保険やその他の保険は、次に挙げる予防検査をコーペイ/Copaymentやコーインシュアランス/Coinsurance無しでカバーしなければなりません。

  • 特定の年齢で喫煙歴のある男性の腹部大動[静]脈瘤ワンタイム・スクリーニング
  • アルコール悪用検査&カウンセリング
  • ある特定の年齢の男女の為の、心臓血管関連の病気を予防する為のアスピリン使用
  • 全ての大人に対する血圧検査
  • 特定の年齢の大人かリスクの高い大人の為のコレステロール検査
  • 50歳以上の方の結腸直腸ガン検査
  • 大人向けうつ病検査
  • 高血圧の大人向けタイプ2糖尿病検査
  • 慢性病の高い危険がある大人の為ダイエット・カウンセリング
  • 15歳から65歳までの全ての人、もしくは他の年齢で危険性のある方の為のHIV検査
  • 大人向けのワクチン予防接種 – 1回の量、推奨年齢、推奨される人は異なる

Hepatitis A / A型肝炎
Hepatitis B / B型肝炎
Herpes Zoster / 帯状疱疹
Human Papillomavirus / ヒト乳頭腫ウイルス
Influenza (Flu Shot) / インフルエンザ(フル・ショット)
Measles, Mumps, Rubella / はしか、おたふく風邪、風疹
Meningococcal / 髄膜炎菌
Pneumococcal / PCV(Pneumococcal Conjugate Vaccine=肺炎球菌結合ワクチン)
Tetanus, Diphtheria, Pertussis / 破傷風、ジフテリア、百日咳
Varicella / 水疱瘡 

  • 大人の肥満検査とカウンセリング
  • 高い危険性のある大人の為の性病予防カウンセリング
  • 高い危険性のある大人の為の梅毒検査
  • 全ての大人の為のタバコ使用検査とタバコ・ユーザーの為の停止治療

この↑内容は、Healthcare.govコチラのページを基にさせていただきました。  

女性向け検査/Preventive Care Benefits for Women

次に、女性向けの予防検査ですが、特に一妊娠中の女性向けのサービスと②それ以外の女性向けサービスに分かれています。

①妊婦と妊娠の可能性のある女性の為のサービス

  • 定期的な貧血検査
  • 訓練されたプロバイダーから受ける授乳関連サポートやカウンセリングと、妊娠中や授乳中の女性の為の授乳関連用品*
  • 避妊

FDA認可の避妊薬(全ての避妊薬ではない)、不妊治療と、妊娠する可能性のある女性にヘルスケア・プロバイダが必要と定めた患者の為の避妊教育やカウンセリング(妊娠中絶薬は含まれない). これは適応除外の宗教的な雇用主が提供する健康保険には当てはまらない。 

  • 妊娠の可能性のある女性の為の葉酸サプリメント
  • 24週から28週の妊婦と妊娠糖尿病を発症するリスクの高い妊婦の為の妊娠糖尿病検査
  • 発症するリスクの高い女性の為の淋病検査
  • 妊婦が最初に受ける胎児検診でのB型肝炎検査
  • 全ての妊婦の為のRh式血液型不適合妊娠検査と、ハイリスクな女性の為のフォローアップテスト
  • 梅毒検査
  • 喫煙する妊婦の為のタバコ治療処置とカウンセリング
  • 尿路感染症検査

*この項目については、こちらの記事も参考になさってください。

授乳中の女性に朗報!オバマケア・搾乳機/Breast Pumpがタダでもらえます!

②その他の女性の為の予防サービス

  • リスクの高い女性の為の乳がん遺伝子テストカウンセリング
  • 40歳以上の女性の為の2年に1度の乳がんマンモグラフィー検査
  • リスクの高い女性の為の乳がんの科学物質療法カウンセリング
  • 性交渉のある女性の為の子宮頸がん検査
  • 若い女性とその他リスクの高い女性の為のクラミジア検査
  • 全ての女性の為の家庭内暴力や個人的な暴力の検査とカウンセリング
  • リスクの高い女性の為の淋病検査
  • 性交渉のある女性の為のHIV検査とカウンセリング
  • 30歳以上の女性で細胞検査の結果が通常値の女性が3年ごとに受けられるヒトパピローマ(ヒト乳頭腫)ウイルスDNAテスト
  • リスク要因に該当する60歳以上の女性の為の骨粗しょう症検査
  • ハイリスクの女性の為のRh式血液型不適合妊娠検査のフォローアップテスト
  • 性交渉のある女性の為の性感染症カウンセリング
  • リスクの高い女性の為の梅毒検査
  • 喫煙検査と治療
  • 65歳未満の女性が推奨されるサービスを受ける為の婦人科検診 

 

この↑内容は、Healthcare.govコチラのページを基にさせていただきました。  

子供向けの検査/Preventive Care Benefits for Children

最後に子供向けの検査です。この↓内容は、Healthcare.govコチラのページを基にさせていただきました。

  • 思春期の子供のアルコールとドラッグ理解についての検査 
  • 18~24ヶ月の子供の自閉症検査
  • 年齢ごとの行動評価(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • 年齢ごとの血圧検査(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • 性交渉のある女子の為の子宮頸部形成異常検査
  • 思春期のうつ病検査
  • 3歳未満の子供向けの発達検査
  • 子供の年齢ごとの脂質異常症検査(1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • フッ化物が添加されている水を利用することができない子供の為のフッ化物科学予防サプリメント
  • 新生児への目の淋病予防薬
  • 新生児の聴覚検査
  • 年齢ごとの身長、体重、体脂肪検査(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • 全ての子供の為のヘマトクリット/ヘモグロビン検査
  • 新生児の異常血色素症/鎌型赤血球検査
  • アメリカ生まれで、B型肝炎普及率が8%以上の地域で生まれた親を持ち、幼児期に予防接種を受けなかった思春期(11~17歳)の子供と、B型肝炎普及率が2%以上の国出身のリスクの高い思春期(11~17歳)の子供のB型肝炎テスト
  • リスクの高い思春期の子供のHIV検査
    新生児の甲状腺機能不全症検査
  • 新生児から18歳までの子供のワクチン予防接種(量、推奨年齢、推奨される人は異なる)

Diphtheria, Tetanus, Pertussis/ ジフテリア、破傷風、百日咳
Haemophilus influenzae type b / ヘモフィルス-インフルエンザb型菌
Hepatitis A / A型肝炎
Hepatitis B / B型肝炎
Human Papillomavirus (PVU) / ヒト乳頭腫ウイルス
Inactivated Poliovirus / 不活化ポリオワクチン
Influenza (flu shot) / インフルエンザ(フル・ショット)
Measles / はしか
Meningococcal  / 髄膜炎菌
Pneumococcal  / 肺炎球菌結合ワクチン
Rotavirus / ロタウイルス感染症
Varicella (Chickenpox)  / 水疱瘡

  • 貧血のリスクのある6~12ヶ月までの子供の為の鉄サプリメント
  • 危険にさらされている可能性のある子供の鉛中毒検査
  • 発達年齢ごとの検診(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • 肥満検査とカウンセリング
  • 小さい子供の為の口腔内健康リスク評価(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳)
  • 新生児のフェニルケトン尿症
  • リスクの高い思春期の子供の為の性感染症予防カウンセリングと検査
  • 結核のリスクが高い子供の為のツベルクリン検査(0~11ヶ月、1~4歳、5~10歳、11~14歳、15~17歳)
  • 全ての子供の為の眼科検診

Multinational Children

落とし穴①

ここまでで挙げただけでもすごい数の検査がタダになりますね。うまく利用したいところですが、ただ、この無料のプリベンティブ・ケア・サービス/Preventive Care Servicesを受ける際に、念頭に置いていただきたい非常に重要な点があります。それは、

必ずネットワーク内のプロバイダーを利用する

ということです。Healthcare.govでは、大人、女性、子供、どのページでも次のように警告しています。

IMPORTANT
These services are free only when delivered by a doctor or other provider in your plan’s network.

タダでサービスを受けるには、必ずお持ちの健康保険プランのネットワーク内のプロバイダーを利用しなければならない事を、覚えておいてください。

ここで、健康診断には関係ありませんが、医療プロバイダー・ネットワークに関するちょっと有名な怖い話がありますので、ご紹介しますね。

あるご夫婦が出産をされて、受け取った請求書の額がものすごいことになっていたので驚いて調べたところ、生まれた直後にお子さんが新生児集中治療室、NICU/ Neonatal Intensive-Care Unit を利用した為に高額請求になったことが分かりました。そのNICUの利用は、このご夫婦の持つ保険でカバーされなかったんです。ただ、このご夫婦にしてみたら、どうして同じ病院内で、1人の産婦人科医の下での医療サービスなのに、NICUだけ保険でカバーされなかったか。非常に納得いかないです。実は、その病院建物のNICUのあった階は、このドクターが利用する別のネットワークに属していて、ご夫婦が持っている保険ではアウトオブネットワーク / Out of Networkになってしまったからでした。

同じ医療施設内でも別ネットワークという事があるんです。これ、相当な落とし穴ですよね。こういう事があるのがアメリカだと思います。なので、念には念をいれて、イン-ネットワーク/In-Networkであることを確認していきたいですね。

アウトオブネットワーク/Out-of-Network の医療費については、こちらの記事も是非、参考になさってください。

アウトオブネットワークの医療費請求、どのくらい高額か想像できますか?

落とし穴②

実は、うっかりしていると落ちてしまう落とし穴がもう1つあります。

検査の結果、ドクターがあなたを別の検査に送ったら、それはタダにはなりません。また、ドクターが検査の結果をラボに送って更に高度な検査結果を得たとしたら、それも、オバマケア/Obamacareのタダのプリベンティブ・サービスには含まれないので、自己負担することになります。

追加の検査やラボなどは全て、無料のプリベンティブ・サービスの対象外である。

という事も覚えておいてください。どこまでも、アメリカの医療は気が抜けないですね。だからこそ、健康でいるべきです!この記事が少しでも皆さんの健康維持と幸せの為に役に立てたら光栄です。

スポンサーリンク
adsense1
adsense1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください