今日この記事をご覧になっている方の中には、片手に保険会社からの手紙を持たれている方もいるんじゃないかなぁ・・と想像しています。タイトルのとおり、もう、来年の健康保険について準備する時期になってしまったんですね。早いですよね。(^_^;)
健康保険プランの更新について、各保険会社はこの時期、メンバー宛に関連の通知を出します。今、私も次々とこのレターについてや、カリフォルニア州/California のオバマケア/ObamacareであるカバードCA/Covered CAの更新について等の問い合わせが来ています。なので、今日はこの更新についてレターを受け取ったら、確認するべきポイントについてご案内してみたいと思います。
ポイント１：自分のプランが更新できるか出来ないか
更新について保険会社から通知が届いたら、まず確認すべき点は、自分が加入しているプランが来年も更新できるのか、それとも更新が出来ないのか、という点です。多くの場合で次の年もプランを更新できるはずですが、更新できない事もまったく珍しくありません。
たとえば、今回、2016年度から2017年度にかけてで言うと、オスカー/Oscar という保険会社は今年度カリフォルニアで提供している個人向けのプランであるSimple Silver、Simple Gold、Simple Platinum、Simple+Platinum という4つのプランを、来年は継続しないことを決めました。これらのプランに加入されている方にはその通知が送られるはずです。
では、なぜこの点を抑える必要があるかと言うと、もしも自分のプランがこのオスカーのプランのように来年継続されなかった場合に、それを知らずにいると、来年1月1日からは無保険になります。そして、病院に行っても「この保険、利用できませんよ！！」と病院の会計に言われてしまい、治療費は全額自己負担になります。
さらに、もしも11月1日から始まる健康保険のオープン・エンロールメント/Open Enrollmentを逃してしまうと、2017年の1年間保険に加入することは、特別な理由がない限りできません。そして、オバマケアの罰金を被る事になったり、最悪のケースでは、急病や事故にあって何十万ドルの緊急医療費を背負う事にもなりかねません。
皆さんがこの時期に受け取る保険会社からの更新レターには、「更新してください！」か、「プランの提供を止めます。新しいプランを選択してください！」のどちらかがあるはずです。まずは、自分のプランが更新できるのか出来ないのかをしっかりと把握してください。
ポイント２：来年の保険料
保険会社からのレターで確認するべきもうひとつの点は、来年の保険料です。この下の画像は、実際に最近、アンセム・ブルー・クロス/Anthem Blue Cross が、カリフォルニアのあるメンバーに送付した更新通知の1部です。見出しを見ていただくと分かるとおり、このレターは「更新可能」の方ですね。そして、右上の赤枠内に現在の保険料と来年からの新保険料が記載されています。
どのような保険でも、保険料算出のベースになる要素のひとつに、加入者の年齢があります。誰でも必ず次の年には1歳年をとるので、その為、保険料は基本的には毎年上がると思っていてください。
ただし、保険料が算出される別の要素に、保険会社独自のレートがあります。このレートがどのくらい変わっているが、もっとも大きな保険料額変更の要因になるはずです。このレートは上がることもあれば下がることもあります。このレートが下がった為、毎月の保険料が下がった。というケースも頻繁にではありませんが、あることはあります。残念ながら今回は、健康保険プラン全体的に大き目のレート上昇が特徴的です。
皆さんが健康保険を選択する際に大きなポイントとなるのは、毎月の保険料だと思います。毎月支払うものなので、額によっては家計に大きく響くでしょう。新しい保険料を受け入れてプランを更新する場合でも、まだこの時期なら来年までに十分時間がありますので、経済的な準備や調整ができますよね。ですので、ぜひ、早めに確認してください。
ポイント３：オバマケア補助金の額
来年からの保険料を確認することを上で挙げましたが、この額がそのまま自分が支払う額にならない場合があります。それは、オバマケア/Obamacare の補助金であるタックス・クレジット/Tax Creditがもらえる場合です。
ちなみにこの補助金は、保険料に直接充てられる為、プレミアム・アシスタンス/Premium Assistance と呼ばれています。そして、この補助金の額は、保険料と同様に年齢によって上がります。
オバマケアの補助金については、こちらの記事も参考になさってください。
この上の画像には、右上赤枠の上にカリフォルニア州のオバマケア健康保険マーケット/Health Insurance Marketplace であるカバードCA/Covered CA のロゴが表示されています。実はこの方は、カバードCAのメンバーの方なんですね。なので、実際にこの方がプランを更新した場合に、毎月支払わなければいけない金額は$616.13 ではなく、この額から補助金を差し引いた額になります。
ですので、お住まいの州の健康保険マーケットプレイスのメンバーの方で、今現在、このプレミアム・アシスタンスをもらっている方は、保険会社からこういった手紙が届いても、この来年の保険料の多さに驚いたりがっかりする必要はありません。まずは、来年度の補助金の額を確認しましょう！
現在お住まいの州のマーケットプレースを利用されていない方は、そのままプランを更新すれば、この金額がそのまま来年1月以降の保険料になります。たとえば、最近収入が下がった。という方や出産によって家族のメンバーが増えた。と言うような生活に変化があった方は、もしかしたら来年からは補助金がもらえるかもしれませんので、補助金のエリジビリティを確認されるのが良いですね。
自分が加入するプランの保険料があまりにも大きく上がっている場合は、他のプランに乗り換えることを考える方が多いと思います。毎月の保険料を下げるには、①プランのレベルはそのままで保険会社を変える、もしくは、②プランのレベルを下げる、のどちらかでによって可能になります。
現在補助金をもらっている方も、もらっていない方も、こういった来年度の健康保険の詳細について私でお役に立てるかもしれませんので、是非お気軽にご連絡ください！
ポイント４：自分のプランが更新されない場合
もしも保険会社から、「あなたのプランは更新されません。別のプランを選択してください！」という内容の通知が届いたら、選択肢は、①保険会社はそのままで別のプランに加入する。か、②別の保険会社の新しいプランに加入する。のどちらかになります。
どちらにしても新しいプランに加入することには変わらないのですが、その前に！特に現在病気や怪我の治療中で保険を利用されている方は、自分のかかりつけのドクターや医療プロバイダーがどのプランを受け付けるかを確認して、新しいプランに変更してからも治療費が確実にカバーされる事を確認する必要があります。
もしも、かかりつけのドクターやその他の良く利用する医療施設などが新しいプランのネットワーク内にない場合は、アウトオブ・ネットワーク/Out of Network となり、医療費は全額負担になる可能性が高いです。そうなると保険に加入して毎月高い保険料を支払っている意味が無くなってしまいます。ですので、必ずこの点を確認してから、プランの変更手続きをすることをお勧めします。
まとめ
2017年度の健康保険の更新の前に踏まえるポイントは、現在自分が加入しているプランが更新できるか出来ないか。という点と、来年の保険料とオバマケア補助金の額です。この点を踏まえて、更新するか、もしくは別のプランに申し込みをする。といった次のステップにすすむべきですね。
2017年の健康保険オープンエンロールメント/Open Enrollment は、11月1日から来年の1月31日までの3ヶ月間です。この期間にしか2017年度のプランに申し込むをすることはできません。
私は個人的に、毎年この時期には、プランの乗り換えを検討されることをお勧めします。
どうしてかと言うと、普通、人間の健康状況やライフスタイルは変化して行きます。例えばお子様が成長するに連れて、友達と駆け回ったりするようになったり、更には激しいスポーツをする機械が増えたりして、怪我の可能性も大きくなります。また、逆にお子さんが独立することもありますね。女性の場合は、妊娠や出産と言う大きなライフ・イベントもあります。そういった生活の変化にあわせてうまく健康保険のプランを変更する事によって、無駄な出費をカットしたり、大きな出費を小さく押さえたりすることができます。ですので、是非、この時期に健康保険について見直してみてください。
質問などがありましたら、お気軽にご連絡ください！私の知っていることで皆さんのお役に立つことができれば非常に光栄です。ありがとうございました！
